第17回:規範の設計 ――行動経済学によるインセンティブ論
【現在地:幸せの循環モデル】
ここからは【還元】を持続させるための「土台(ガバナンス)」の話に入ります。観光客が増えれば、必ずマナーの問題が生まれるもの。それを「禁止」の看板や罰金だけで抑え込もうとすると、うまくいかないことが多いのではないでしょうか。
【発見】→【誇り】→【共有】→【経済】→【還元】 ↻(還元の土台を守る)
【前回の振り返り】
前回は、得られた収益を教育へ還元する話をしました。今回は、その美しい地域を守るための「ルールづくり」を、行動経済学の視点から考えてみたいと思います。
「罰金」も「注意喚起」も、逆効果になりうる
ルール違反を減らすために、まず思いつくのは罰金や禁止の貼り紙です。ところが、その常識を裏切る実験がいくつもあります。
ひとつめは、罰金の話。カリフォルニア大学サンディエゴ校のウリ・グニーズィと、ミネソタ大学のアルド・ルスティチーニが、論文「A Fine is a Price」で報告したイスラエル・ハイファの保育園調査です。概要は、お迎えに遅刻する親が多く少額の罰金を導入したところ、遅刻はむしろ増えた。罰金撤廃後も、元の水準には戻らなかった。というものです。
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- 事例分析:「禁止」ではなく「誓い」に託す ――パラオ・プレッジ
- 国内の課題への応用 ――ソフトな規範とハードな規制の分担
- 【今週のミニ処方箋】
- 【次回予告】
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